玉川学園地区には町内会自治会連合会が制定した「まちづくり憲章」があります。皆さん、ご存知でしたか?
1、豊かな文化が花ひらくまち
先人の努力をふまえ、子どもも大人も高齢者も障がいを持つ者も、地域の人々が手を取り学び、高め合える豊かな文化のまちをつくる。
2、恵まれた緑と自然を大切にしたまち
木々の緑、湧水や井戸、集まる小鳥や動物たちなど四季折々の環境と生態系を大切にするとともに、地震などの自然災害にも配慮したまちをつくる。
3、地形の持つ魅力や街なみ景観を尊重するまち
丘と谷戸、坂道や家々が織りなす、変化に富んだ地域の特徴や魅力を理解し、地形をいかした眺望やまちなみ景観を尊重し、大事にしたまちをつくる。
4、落ち着きと華やぎのあるまち
街路の樹や花壇、住む人を訪ねたくなるような生垣や庭の緑、買い物をしたくなるような洒落た店先、住宅街にも点在するギャラリーやカフェなど、「道路などの公的(パブリック)空間」と「建物や敷地などの私的(プライベート)空間」を魅了的につないで、落ち着きと華やぎのあるまちをつくる。
5、建築に際しては周辺との調和を心がけ、街なみに貢献する
建築や開発をしようとする者は本憲章を尊重して、周辺と調和しさらには周辺に貢献する街なみを形成するように、努めなければならない。
以上(玉川学園地域まちづくり憲章より抜粋)
住んでいる地域の特徴や良さを知って、住まいの建て方や暮らし方がまちなみに活かされていくと、まちの価値も高まり、自分も隣人も気持ちよく生活できるようになると思います。
ここ10年で玉川学園のミニ開発は益々進み、今まで一軒だった敷地に庭のない家が何軒も建設されたり、高い垂直擁壁で敷地を目一杯に使えるようにした家が増えるなど、まちの景観が大きく変容してきました。
今住んでいる人もこれから住もうと考えている人も、玉川学園には地域の住民が自主的に作った「まちづくり憲章」があるまちだということを意識し、尊重して暮らすことが大事だと思います。また、宅地開発や建築の事業者には、まちづくり憲章をベースにした「建築協約」を尊重していただき、まちがより魅力的になるような計画をお願いします。
今後も「まちづくり憲章」や「建築協約」の周知に努め、歩いて気持ちの良いまちへ、玉川学園地区の緑豊かな景観を守っていきたいと思います。